シリーズ 動作と運動 ~歩行~
リハビリで、日常生活動作を考えるシリーズの続きです。日常生活動作や基本的動作能力と運動機能、この2つの組み合わせで、生活を考えます。歩くという動作は、日常生活の中で最も基本的な移動動作です。この「最も基本的な動作」を分解し、身体の動きと運動機能の関係から生活を考えていきます。また、歩行は、起居移動動作の役割だけでなく、脳の活動や全身的な体調も向上する役割もあります。
1.日常生活活動の移動動作の代表
歩行は、日常生活動作の起居移動動作の1つです。その中でも、特に移動動作は身体を移動させることであり、代表的な基本的動作です。また、段差昇降や階段昇降、不整地歩行といった応用動作につながります。何より、ヒトだけが行える二足歩行が、手を空けて道具を使用できたり、仲間のところへ移動してコミュニケーションをとったり、社会的な発達にもつながる高度な動作です。
歩行は、日常生活動作の起居移動動作の1つです。その中でも、特に移動動作は身体を移動させることであり、代表的な基本的動作です。また、段差昇降や階段昇降、不整地歩行といった応用動作につながります。何より、ヒトだけが行える二足歩行が、手を空けて道具を使用できたり、仲間のところへ移動してコミュニケーションをとったり、社会的な発達にもつながる高度な動作です。
2.基本的動作の歩行動作を分解
基本的動作としての歩行ですが、動作の研究によるとズバ抜けて特殊なメカニズムがあります。上半身と下半身に分けて、上半身を下半身の力で運ぶという仕組みがベースになります。また、バランスを崩すことで前に進む推進力を生み出し、倒れないように体重を支えることで、成り立っています。そのための関節運動が、連続した動きで歩くことができています。連続した運動ですが、動作を区切る始まりは、踵が地面に着く「踵接地」です。続いて、足底を接地し体重を支える準備をします。そして、しっかりと体重を支え、続いて、反対の脚に体重を移動させます。反対の脚で支えている間に、爪先で床を蹴り、脚を振り出します。
基本的動作としての歩行ですが、動作の研究によるとズバ抜けて特殊なメカニズムがあります。上半身と下半身に分けて、上半身を下半身の力で運ぶという仕組みがベースになります。また、バランスを崩すことで前に進む推進力を生み出し、倒れないように体重を支えることで、成り立っています。そのための関節運動が、連続した動きで歩くことができています。連続した運動ですが、動作を区切る始まりは、踵が地面に着く「踵接地」です。続いて、足底を接地し体重を支える準備をします。そして、しっかりと体重を支え、続いて、反対の脚に体重を移動させます。反対の脚で支えている間に、爪先で床を蹴り、脚を振り出します。
3.歩行動作に必要な関節の動きや運動機能
この一連の運動では、股関節はさほど可動域は必要としません。膝関節も60度ほど曲がれば支障ありませんが、足関節は背屈方向底屈方向ともに、最大の可動範囲が必要です。筋力については、見た目の大胆さはないものの、片脚で体を推し進めるという強力な力が必要です。一例としては、1つの筋肉で体重の3~4倍の力が必要といわれます。歩行については、特別に、生得的な神経系の仕組みがあり、中枢神経レベルでの「歩行パターンジェネレータ」と呼ばれている機構です。この機構もうまく活用して、安定した歩行ができています。
この一連の運動では、股関節はさほど可動域は必要としません。膝関節も60度ほど曲がれば支障ありませんが、足関節は背屈方向底屈方向ともに、最大の可動範囲が必要です。筋力については、見た目の大胆さはないものの、片脚で体を推し進めるという強力な力が必要です。一例としては、1つの筋肉で体重の3~4倍の力が必要といわれます。歩行については、特別に、生得的な神経系の仕組みがあり、中枢神経レベルでの「歩行パターンジェネレータ」と呼ばれている機構です。この機構もうまく活用して、安定した歩行ができています。
4.運動機能へ、そして動作能力へ、それぞれにアプローチ」
では、例のごとく、まずは運動機能へのアプローチを考えます。関節運動ができるための基盤の関節可動域にアプローチします。歩行では、股関節の伸展、膝関節の伸展、足関節の背屈・底屈、これらの関節可動域がポイントです。続いて、力を発揮できるよう、筋力を賦活したり増強したりします。歩行で必要な筋力は、体重の支持や慣性力の制御のため、関節運動の無い等尺性収縮や負荷の強い伸張性収縮が、必要になります。股関節外転の等尺性収縮、大腿四頭筋の伸張性収縮、体重支持と推進の股関節伸展筋などは、運動様式を合致した方法でトレーニングします。大半の筋活動は、よく見る短縮性収縮の筋力増強運動を行います。そして、歩行の動作練習に近い運動を行なっていきます。歩行のパターンジェネレータを活性化して、多関節での運動を行い筋出力を発揮させます。他にもたくさんアプローチはあります。
動作能力の練習は、実際の動作を分割したり、介助量を増やしたりして、徐々に実動作に近づけます。立位での体重の左右移動に始まり、片脚を前に出すステップ、その脚に体重を移動させること、そして脚を振り出すこと、これらを部分練習し、徐々に連続させていきます。状態によっては、歩行器や杖などの物品、またセラピストの手による介助で、筋活動や関節運動をサポートし、目標とする動作を上手くできることを繰り返します。日々の繰り返し練習で、徐々にサポートを減らしていき、独りでできる状態を目指します。歩行器や杖も使わず、介添えや支えなく、独りで歩く「独歩」です。なぜか、歩行動作以外では「独坐」や「独立ち」とは表現しないのです。
歩くことは、移動動作の練習ではありますが、日常生活動作以外の側面で、脳科学や老年医学など、さまざまな意味を持ちます。何より、患者様や利用者様にとっては「自分で歩ける」ということは、歩行以外の基本的動作よりも特別な意味を持ち、別次元の動作です。そのため、「歩く練習」という言葉が、単なる動作練習以上に意味を持つことがあります。
では、例のごとく、まずは運動機能へのアプローチを考えます。関節運動ができるための基盤の関節可動域にアプローチします。歩行では、股関節の伸展、膝関節の伸展、足関節の背屈・底屈、これらの関節可動域がポイントです。続いて、力を発揮できるよう、筋力を賦活したり増強したりします。歩行で必要な筋力は、体重の支持や慣性力の制御のため、関節運動の無い等尺性収縮や負荷の強い伸張性収縮が、必要になります。股関節外転の等尺性収縮、大腿四頭筋の伸張性収縮、体重支持と推進の股関節伸展筋などは、運動様式を合致した方法でトレーニングします。大半の筋活動は、よく見る短縮性収縮の筋力増強運動を行います。そして、歩行の動作練習に近い運動を行なっていきます。歩行のパターンジェネレータを活性化して、多関節での運動を行い筋出力を発揮させます。他にもたくさんアプローチはあります。
動作能力の練習は、実際の動作を分割したり、介助量を増やしたりして、徐々に実動作に近づけます。立位での体重の左右移動に始まり、片脚を前に出すステップ、その脚に体重を移動させること、そして脚を振り出すこと、これらを部分練習し、徐々に連続させていきます。状態によっては、歩行器や杖などの物品、またセラピストの手による介助で、筋活動や関節運動をサポートし、目標とする動作を上手くできることを繰り返します。日々の繰り返し練習で、徐々にサポートを減らしていき、独りでできる状態を目指します。歩行器や杖も使わず、介添えや支えなく、独りで歩く「独歩」です。なぜか、歩行動作以外では「独坐」や「独立ち」とは表現しないのです。
歩くことは、移動動作の練習ではありますが、日常生活動作以外の側面で、脳科学や老年医学など、さまざまな意味を持ちます。何より、患者様や利用者様にとっては「自分で歩ける」ということは、歩行以外の基本的動作よりも特別な意味を持ち、別次元の動作です。そのため、「歩く練習」という言葉が、単なる動作練習以上に意味を持つことがあります。


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